2008年10月22日

投資苑

この本は、精神分析医でありながら現役トレーダーでもある、アレキサンダー・エルダー博士が書きました。

1993年に発行されてから、世界13カ国で翻訳された投資の大ベストセラーです。

本質をついた表現が多く、「そういうことだったのか!」と納得する場面が沢山ありました。

著者は、投資で成功するには、心理・戦略・資金管理のすべてが必要だと考えおり、それぞれについて解説されていました。

心理では、投資家個人の心理だけでなく、群衆の心理にも触れており、精神分析医ならではの敗者へのアプローチが新鮮でした。

戦略では、投資手法の原理にまでさかのぼって解説されており理解しやすかったです。特にトレンドラインの説明がよかったです。

資金管理については、軽い感じがしましたが、重要性は伝わりました。

3段階スクリーン・トレーディング・システムというのを紹介されていたので、読み終わってからいろいろ試しています。コンセプトはいろんな形に応用できそうです。

まだまだ乗り越える壁はたくさんありますが、一つ一つ着実に超えて目標を達成しようと考えています。



書名  :投資苑 
著者  :アレキサンダー・エルダー
訳者  :福井 強
出版社 :パンローリング 
読む目的:最善にして最も安全なトレードを見出す
ページ数:467
所要期間:14日

『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・靴磨き屋までが株で投機を始めるころには、マーケットは極端に買われすぎており、下落するのは時間の問題だったのです。
・真剣なトレーダーは論理的で、現実的な計画を立て、マーケットをよく研究し、有効であると証明された方法を使い、決して運に頼ったりすることはしません。
・トレーダーが損をする理由は3つある。
@トレーディングというゲーム自体が困難なものであるということ
Aトレーダーの勉強不足からくる無知によるもの
B規律を欠くトレーディングをするため
・もしあなたが群衆の行動の仕方を理解していれば、あなたは彼らの気分のスイングを利用して儲けることができ、彼らの感情によって自分を見失うことを回避できるのです。
・トレンドライン、窓(ギャップ)、その他のチャート・パターンは実のところ、群衆の行動を反映しているのです。
・あなたは本書に書かれている知識を、それか本当かどうか試してみることによってのみ、自分のものにできるのです。
・勝者は敗者が損するよりも少ない額しか受け取れません。
・トレーダーとしては、単に「平均より優れている」だけでは十分に優秀とはいえないのです。マイナス・サム・ゲームに勝利するためには、あなたは群衆から抜きんでて優秀でなければなりません。
・スプレッドは、あなたがマーケットで流動性を得るための代償に支払う価格であると、取引所は説明しています。
・比較的、低頻度でシグナルを発し、なおかつ静かなときにマーケットに入ることを可能にするトレーディング・システムを設計するのです。
・「トレーディングはどのように行われるべきか」が分かっていれば、自分の時間、生活、仕事を意のままにできるのです。
・腕利きトレーダーのゴールはおカネを儲けるということではありません。彼らのゴールは「うまくトレードする」ということに尽きるのです。そして正しくトレードできれば、おカネはほぼその結果としてついてくるものなのです。
・多くのトレーダーたちは、成功者には何か特別な秘密の知識が備わっているに違いないという幻想をいだいています。
・敗者は、実は「資金が不足」しているわけではなく、「精神が発育不足」だったのです。
・有能なトレーダーはトラブルが起こった際に、彼の手法を調整することができます。自動操縦システムはその点、応用が効かないし、自己破滅しかねません。
・航空会社は自動操縦装置があるにもかかわらず、パイロットに高額のサラリーを支払っています。それは人間のみが不測の事態に対処できるからです。
・長期的には、あなたのことをおカネ持ちにしてくれるような教祖はどこにも存在しないのだということです。
・あなたの失敗の原因をあなた自身の中に見出すことは辛いことです。
・子供のころから引きずってきた精神的な重荷がマーケットにおける成功者の妨げとなり得るのです。
・もし自分のトレーディングに関する問題でセラピーを求めるならば、トレーディングが何たるかを知っている有能なセラピストを選びなさい。
・1か月たっても明確な改善の兆しがみられなければ、その治療には問題があるといえます。2か月たっても何の進歩もないのであれば、ほかのセラピストに相談を求めるべきです。
・自己資金を増やし続ける能力が成功するトレーダーとしての証なのです。
・それはただ効果があったということのみによって成功してきたのでした。
・酔っ払いは、自分がアルコール依存症患者であると認めた直後から回復への旅路につきます。
・もし何回かにわたって損を被った場合、それは何かがおかしい証拠として受け止めます。
・損することをやめるためにはどうしたらようのかを自分で考え、そしてそれに向かって自分を変革しなければならないのです。そうして初めてあなたはトレーダーとして復活するのです。
・決して失ってはいけないおカネを失ってしまった時に、あなたは底を打ったといえます。
・あなたが自分の中に損を引き起こす問題を抱えていることを認めたとき、あなたは新しいトレーダーとしての人生を開始することになるのです。いまやあなたは成功者としての規律を発達させることができます。
・ブローカー手数料やスリッページも含めてあなたのビジネスリスクをたとえ1ドルでもオーバーしたならば、あなたは敗者なのです。
・心の平静を感じ、リラックスしているトレーダーは最善にして最も安全なトレードを見出すことに集中することができます。
・多分あなたは最初の数回は、フィールドに走り込む前に2回はよく考えることでしょう。この慎重な態度が「ビギナーズ・ラック」としてよく知られていることに寄与しています。
・強気相場と弱き相場、その中間の移行期では、トレーディングにそれぞれ異なったツールが必要。また同時に、現在がどの時期に該当するのか、その違いを見分ける方法も必要。
・多くの人は群衆に自分も参加して「他の人々と同じように行動したい」という強い欲求を感じます。
・群衆は強力ですが原始的で、彼らの行動は単純であり、しかも同じことを繰り返すのです。
・群衆は相場に対して無関心から楽観または悲観へ、または希望から恐怖へと揺れ動き続けています。
・人々は群衆に参加すると別人のようになります。彼らは普段のときよりも人の言うことを信じやすくなり、より衝動的となり、指導してくれる人をひどく欲しがります。そして自分の頭を使う代わりに、感情に反応するようになります。グループに帰属すると、個人は自分でものを考える能力が低下するのです。
・価格は、買い手と売り手の欲と恐怖心の度合いが変化するために上下するのです。
・大半の参加者は、「サルは見てから行動する」とういう原則に基づいて行動しています。
・テクニカル・アナリストの仕事は、買い手が強い時や、買い手の力が衰えてきているときを見分けることにあります。
・一流のアナリストは、ブル、ベアのいずれのバイアスも持ってはいません。
・投資アドバイスを売るか、資金調達をもくろむ人たちは、当たった予測はお客を引きつけ、外れの予測はたちまち忘れ去られるということを心得ています。
・もし彼が階段を数段踏み外したら、彼はホコリをはたいて再び駆け上がるかもしれません。しかし、もし彼が3階の窓から転落したとしたら、彼がすぐに走り出すことはまずないでしょう。同様に、ひどい下落の直後に、相場が急騰することは極めてまれなのです。
・バーの最高点は、そのバーの示す時間におけるブルの最大パワーを表しているのです。
・バーの高値と安値の間の距離は、ブルとベアの葛藤の強さを表しています。
・マーケットが急進しているときに追いかけてポジションを持とうとするのは、動いている列車に飛び乗るのに似ています。
・サポートとレジスタンスのラインの引き方としては、突出した高値または安値を結ぶのではなく、むしろ揉み合いの状況を呈しているゾーンの外縁部を通るように引く方がより正確です。
・サポートとレジスタンスは、人々に記憶する能力があるために存在します。
・サポートとレジスタンスは、トレーダーである群衆がある価格水準について苦痛と後悔を感じるために存在するのだとも言えます。
・サポートとレジスタンスの強度は、期間、高さ、それが起こった時の出来高の3つの要素によって決まります。また、その価格帯での滞在時間、あるいはその水準に到達した頻度が多ければ多いほど、その強度は高まります。
・上方にトレンドがブレイクするのを確認してから買いに回り、もみ合いゾーンの中間にストップを置きます。これは、真の上方へのブレイクアウトであれば、以前のレンジ内へ逆戻りすることはないはずであるという考え方に基づいています。
・プロのトレーダーたちは飯の種として、だましのブレイクアウトを好みます。彼らは、上方へのブレイクが新高値をトライしようとするものの、その手前で立ち止まるときを待ち続けます。
・レンジ相場の方がトレンドよりも多いのは、目的に沿って行動するよりは、むしろ無目的であることが、一般の人々にとって共通する特性であるためです。
・未来は流動的で不確実です。あなたは不確実な環境下で確率に基づいて意思決定を下さなければならないのです。
・有利なリスク-報酬比率をもたらすトレードのチャンスを辛抱強く待つことが肝要である。この忍耐はトレーダーにとっての美徳である。
・移動平均線の傾きは、トレンドの方向を示しています。
・トレーディングレンジ局面では、まず何よりも良い注文執行ポイントを見出すことが非常に重要になります。
・多くのトレーダーは、マーケットは通常トレンドと、トレーディング・レンジの両方の状態を同時に示すものだということに気づいていません。
・トレンドの有無が不明確な場合、大局的な観点から見るために、あなたが実際のトレーディングに用いようとしている時間サイクルよりも長い時間サイクルのチャートを研究してみてください。
・レンジの外縁部は、トレーダーの大半がそれまでのポジションを手仕舞って、ドテンにしたエリアを示しています。
・トレンドラインのブレイクは大引けで見て、価格がトレンドラインの反対側に移動したことをもって正式に確認されます。あるトレーダーは、価格がトレンドラインから2〜3%はブレイクしなければならないと主張しています。
・失敗したヘッド・アンド・ショルダーのパターンは、しばしば非常に強力な上昇を展開することがあります。
・価格がレクタングルの上限に接近しつつあるとき、出来高が急増していれば、上方へのブレイクが起こりそうであるといえます。
・上方か下方か、いずれのブレイクアウトの確率が高いのかを見分けるためには、自分がトレーディングに直接使っているよりも長期の時間サイクルの中でマーケットを分析することです。
・真正のブレイクアウトは、トライアングルの横の長さの最初の3分の2までに起こる傾向がある。
・金のマーケットが上方にブレイクしたとすると、プラチナと銀もそれを追う可能性が高いのです。
・過去データを購入する場合、2つのブル・マーケットと2つのベア・マーケットを含む期間のデータを入手することを勧めます。
・単純移動平均は2回変化します。新しい価格が加えられた時と、古い価格が抜け落ちたときです。
・移動平均の発する最も重要なメッセージは、その傾きの方向です。
・EMAは単純MAに比べ、次の2つの利点があります。
@直近の取引日により大きいウェートが割り当てられます。
AEMAは古いデータを計算から外す際に、単純MAとは異なったやり方をします。すなわち、古いデータはゆっくりと徐々に消えていきます。
・価格は、それがトレードされた時点の集団としてのマーケット参加者たちのその財の価値のコンセンサスを反映します。
・ディレクショナル・ムーブメントとは今日の値幅のうち前日の値幅からはみ出した部分のことを示します。
・ADXが上昇しているときにはトレンドを追うやり方を使い、ADXが逆に下降している場合は、トレンドに追随するやり方を使わないようにすると上手くいきます。
・オシレーターはマーケットの群衆の感情的な行き過ぎを見出します。
・これはあらゆるオシレーターに共通して言える経験則ですが、指標の有効性に疑問を抱いたら、期間を短縮することです。
・出来高は、マーケット参加者たちの金銭および感情的な相場への関与の度合いと損からくる苦痛の程度を反映します。
・「売りのクライマックス」を迎えた底値は、少ない出来高を伴って再度トライされるのが常であり、それは絶好の買いのチャンスを提供してくれます。
・価格は価値のコンセンサスを表す一方、出来高はマーケットの参加者の感情を表します。
・相場の底における強気のかい離は、相場の天井における弱気のかい離と比べて短時間で形成される傾向があることをよく覚えておいてください。
・買う時は躊躇せず早く買うこと、売る時は慌てず、じっくり売り場を待つことです。
・インサイダーによる売買が意味を持つのは、1か月以内に3人以上の役員または大株主がその株を買ったか、または売ったかした場合に限られる。
・上昇トレンドがどんなに急速で、怒涛のように進んでも、必ず相場の戻りは起こります。
・実際、マーケットは単一のテクニカル指標によって分析できるほどには単純でなく、相当複雑にできているのです。
・任意の時間サイクルはそれより長期、または短期の隣接する時間サイクルに対して、5という数字を係数として連関している。
・3段階スクリーンでは、まず長期のチャートから分析することが要求されます。こうすることによって、必然的にあなたは相場の大きな潮流の方向(長期のチャートトレンド)に沿ったトレードだけに限って取り組むことになるのです。
・3段階スクリーン・トレーディング・システム
@トレンドフォロー型の指標を使って週足のトレンドを見つけて、その方向に限ってトレードします。
A日足チャートにオシレーターを適用します。週足の上昇トレンドの中では、日足の価格下落を買いのチャンスに生かします。
B週足トレンドが上向きで、なおかつ日足チャートのオシレーターが下向きの場合、トレイリング買いストップを使用します。
・トレードがすぐに効果を表さない場合、それはマーケットの水面下で、自分が知らない何か根本的な変化が起こっていることの兆候なのであり、素早く退却する方が得策なのです。
・パラボリックはマーケットがトレンドを示す場合に限ってのみ、選択的に使用されるべきであると考えられています。
・AFは買いポジションであれば、買って以来の高値を更新した回数によってきまる。
・買ったものの、価格が動意を見せずフラットなままの場合、それはトレードのタイミングが間違っていたことをあなたにメッセージとして伝えているのです。
・もしトレードに入って、すぐに価格が所望の動きをしないことがあらかじめ分かっていたなら、あなたはこのトレードを見送っていたはずなのです!
・性能の劣るトレーディングシステムの場合、いかなる優れたマネー・マネジメントを駆使しても無駄な結果に終わることを知っておいてください。
・長期にわたって負の期待値を持つゲームに勝つためのマネー・マネジメントのシステムは存在しないということです。
・最高のトレーディング・システムとは、作りは単純であるものの、堅牢にできているシステムのことをいいます。
・もしあなたが最高の運用成績を残したいのであれば、月あたり6〜8%以上の損失が運用結果に出てくるのを防ぎたいと思うはずです。
・すべてのトレーディング・システムの金銭的なリスクを測る真の尺度は、その最大損失(ドローダウン)をもたらすトレードを比較することです。
・全部の卵をひとつのカゴに入れて、それをタカのような目でよく監視すること。
・損をすることは感情的には困難が伴いますが、利食うことはさらに困難なことであるといえます。
・トレーダーのする最悪の間違いのひとつに、ポジションをまだ仕切っていないのに、銭勘定を始めることです。
・プロは良い仕掛けが得られるまで、きつ目のマネー・マネジメントを使いながら、何度でもトレードに入る試みを続けるものなのです。
・含み益は現実に儲かったおカネであり、あなたの財布の中のおカネと同様の敬意を払うべきものなのです。そのため、トレードにとどまるコストとして、その利益の一部だけをリスクにさらします。
・研究にしろ仕事にしろ、目標とする標準はただひとつ、それは「世界標準」であるということでした。


posted by アキちゃん at 01:41| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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