この本は、トレーダーの養成学校と投資顧問会社を創設したイゴール・トシュチャコフさんが書きました。
多くのFXブロガーの方がオススメしている本です。
この本には、チャートパターンや、FX市場の時間特性を利用した具体的な売買手法が数多く紹介されています。
読んでいる途中にアイデアが湧いてきて、中断ばかりしてしまいました。
洋書の中では比較的読みやすいので、トレードの初心者、経験者の両方にお勧めします。
書名 :実践FXトレーディング
著者 :イゴール・トシュチャコフ
出版社 :パンローリング
読む目的:勝てる相場パターンの引出しを増やす
ページ数:247
所要期間:4日
『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・マーケットの「ノイズ」の大きさが1日の平均値幅にほぼ相当していることを考慮に入れなければならない。
・理論的な知識は専門書を読めば得られるが、実践的なスキルと経験は実際のトレードでしか得られない。
・予測をせずに利益を得ることは、相場を予測するのではなく、トレンドをフォローすることによってのみ可能になる。
・メカニカル(機械的)なトレードシステムを活用すれば、判断が容易になり、利益を増やすことができるだけでなく、心理的な快適さも得られる。
・最終ゴールが正確に分かっていれば、そこに到達する道ははるかに容易になる。
・個々の状況に対応したトレード戦術の基礎として使用できる、一連のシステムユニットから構成される多様化されたシステムトレードの手法を開発することが必要だ。
・あらゆる分野における人間の営みは、必ず先人の経験がさらなる進歩の基礎になっている。それはトレードも例外ではない。
・ファンダメンタル分析を本気でやろうと思えば、マクロ経済学、国際金融、政治社会などの仕組みについて深く理解してることが必要だ。
・マーケットにおける実践のなかで、文献にも書かれていない、知り合いのトレーダーが誰も利用していない、規則的な動きが相場に繰り返し現れていることに気がついた。
・これを定義・定式化して、私が開発する手法に組み入れれば、成功をもたらす理想的な取引手法に近づけると考えた。
・トレーダーの活動が相場の変動を引き起こすという思い込みを捨て、相場が私たちの知らない、気が付いていない要因によって自律的に変化するものだと考えることをお勧めする。
・適切な時点に相場の適切なサイドにいること、それがトレーダーの仕事であることはいうまでもない。
・相場には高いレベルのモメンタムが存在するため、現行の方向で仕掛ける方が統計上優位だと論理的に結論づけることができる。
・高値に近い水準で引けた場合、翌日に再び前日の高値を上回って上昇する確率は、下落する確率よりもはるかに高い。
・トレンドが存在する場合、終値が始値よりも安い(または高い)日が連続するのは平均で4日間であることを覚えておくことが重要だ。私の記憶では、連続して下げて(上げて)引けた最長連続日数は9日間だった。
・テクニカル分析の目的は、重要なポイントや水準を事前に見極めることにある。
・キーとなるポイント、クリティカルなゾーン、サポートとレジスタンスなどの見極め。
・デイトレーダーでも、長期的な相場分析は行うべきだ。デイトレードで正しい判断をするためには、大局をとらえ、キーとなる水準と長期トレンドを見極めることも必要だ。
・デイトレーダーの場合でも、2〜3日の平均取引レンジ内にあるトレンドライン、サポートライン、レジスタンスラインがすべて重要になる。
・FX市場にはテクニカルトレーダーが大勢いるため、仕掛けや相場予測の有効なシグナルとしてフォーメーションに頼ると裏切られることが多い。
・クシの具体的な特徴は、連続した5本足のなかの任意の3つの高値(または安値)に沿ってトレンドラインを描くことができることだ。このトレンドラインは、安値に沿って描いたときに右上がり、高値に沿って描いたときに右下がりになる場合に意味を持つ。
・トレンドラインへの接触点が長期間でわずかしかなく、トレンドラインに沿った大きなリトレースメント(押しや戻り)がまだなければ、ダマシのブレイクが起こる確率は高い。
・瞬時の大きな動きに続いてトレンドラインのブレイクが起きた場合、そのブレイクがダマシになる可能性があるという警告になる。
・ブレイク直前まで長期間のもみ合い状態であった場合は、ブレイク後に長いフォローする―もしくはトレンド転換が続く確率が高い。
・トレンドラインがレンジ内に収まることは通常ない。相場がトレンドラインを挟んで行ったり来たりを繰り返すことはないのだ。
・少なくとも9〜10人のトレーダーがそれと識別していれば、そのフォーメーションは本物と考えることができる。
・ヘッドアンドショルダーズ・フォーメーションの正しい(つまり教科書通りに動く)シナリオの確率は50%未満なので、そのような状況でどのように行動しようと統計上の優位性はない、というのが結論だ。
・2つの高値と2つの安値が形成されたあとのトライアングルを早めに識別できる機会は極めて頻繁に存在する。
・ダマシのブレイクは、次の大きな動きが反対方向への動きになることを高い精度で確認するもの以外の何ものでもないからだ。
・レクタングル、フラッグ、その他のテクニカル分析用のフォーメーションには、明確な輪郭を示す境界線が存在するという優位性がある。
・マーケットの状況がトレーダーにとって明白であればあるほど、その先の展開はそれだけサプライズになる。
・トレードでは必ず規律を貫くこと。規律を守らなければ、トレードは不可能であり、本書から学ぶ知識もまったく無意味になる。
・プランはデイトレードにも絶対に必要だ。プランがなければ究極的な成功は望めない。
・ストップは、ポジションと逆方向への動きが継続する確率が急上昇するポイントにのみ置くべきであり、ロングポジションを損切りするためのストップは、相場がショートポジションを建てるシグナルを発するポイントにおくべきだ。
・デイトレードでは、すべてのトレード活動がマーケットノイズだけを対象にしているという事実を忘れずに考慮しなければならない。
・少しでも高い利益を得ようとするよりも、安全な方法で、ある程度の利益を得ようとする場合のほうがうまくいく。
・統計的に見れば、反転が起こる前には相場が迷う期間が存在する。
・相場が直近の天底を付けた後の足の本数が、直近の波を形成するために要した足の本数を超えたら、それが手仕舞い時だ。
・相場が反対方向を選ぶという確認があり、どちらの方向でトレードしても儲けられる可能性があるというのに、躊躇する必要があるだろうか?
・2回連続で負けたところで取引サイズを2倍にするようにしている。それでその3回目も負けたら当日はトレードをやめて、翌日に新しいトレードシグナルが現われるのを待つ。
・マーケットにはトレーダーが考慮しなければならない基本的な要素が3つある。水準、方向、タイミングだ。
・当日の新高値や新安値を付けたときにその相場方向で建てられたポジションには、ある程度の統計上の優位性がある。
・相場はその平均値幅を毎日完了しなければならない。だから、翌日の高値と安値との差はある程度の精度で予測できる。