最近、トレーダーとしてのレベルを上げる必要を感じています。
セミナーしたり、人から相談を受けたりする以上、
自分のレベルをどんどん上げないといけません。
この本はいいと言われているのですが、
あまりにも読みにくく、
ややこしい概念が多いので敬遠していました。
しかし、今回思い切って読んでやりました。
一か月かかってしまいましたが・・・
一段レベルが上がった気がします。
気づいたことを、自分のトレードに生かしたり、
セミナーやカウンセリングでシェアしていきます。


書名 :魔術師たちの心理学
著者 :バン・K・タープ
監修 :柳谷雅之
出版社 :パンローリング
読む目的:手じまいルールの決め方を明確にする。
ページ数:438
所要期間:1か月
『心に響いた言葉/文面は本文より引用・編集』
・その人の精神構造、つまり考え方が、その人にとっての成功のカギなのである。
・才能は身につけることができる。
・あることを少なくとも2人の人間が上手くやれたら、大勢の人にそのこつを教えられるはずである。
・50人にインタビューして誰一人として同じ方法論を持つ人はいなかった。全員に共通しているのは、低リスクの考え方に気づいた能力である。
・どんなシステムが自分にふさわしいかを知り、それを開発するのは、純粋に精神的な作業である。
・適切なトレーディングシステム探しの第一歩は、自分自身をよく知ること、そして自分にとって上手くいくものをデザインすることだ。
・資金管理とは本質的に、ポジションサイズを決めるシステムの部分のことである。
・目標に時間をかけずして、自分に「適した」システムは作れないことを誰も理解していない。
・投資家達は2段階を経て「聖杯」の本質を知るようになる。
@何を売り買いしたらよいのかを教えてくれる人を探す。
Aどうやって売買したらいいか教えてくれる人を見つけようとする。
B自分に合った売買システムを見つけようとする。
・投資家は信念をもって売買をしていて、ひとたび信念を持つと、それを変えようとはしないものだ。
・「自分のこうどうなら自分でコントロールできる」と気づいたら、飛躍的な進歩だ。それができれば十分なのだ。
・勝ちの何たるかを知っていたら、勝ち続きのときに沢山賭けて、負けがこんでいる時には少な目に賭けるだろう。普通の人はその反対だ。負け続けるともっと賭けて、勝つと掛け金を減らす。
・どの程度のリターンを目指すのか。そのために、いくらの損失なら良しとするのか。
・生活費のために売買資金の何%くらい稼ぎださねばならないか。
・目標は10%のドローダウンで20%のリターンです。
・ストップとは、そもそも売買に出た理由に反するような状態になった時と思っています。
・他人のお金を運用するなら、いかなる場合でも、問題は純損益である。
・興味深いことだが、教えられたことに心を閉ざす人ほど、最もそれを必要としている人である。
・短期売買は、利益は限られる。取引コストは高い。何よりも、プレッシャーに押しつぶされることがある。
・値動きが好ましくない時も自分の概念を過去に適合させることだ。そんなことをすればするほど、将来には役に立たないシステムになってしまう。
・期待値とは、多数の売買を繰り返した結果の1ドル当たりの利益の平均である。
・要するに、手仕舞いの時は、できるだけ期待値を大きくしたいのである。
・どんなにシステムが良くても、ポジションサイジングによっては、破産する時がある。
・大きなトレンドフォローを狙うシステムも、相場のもち合いを利用して短期売買するシステムを組み合わせればとても上手くいく。
・災難のリストができたら、それぞれの対策を何通りか作ろう。災いへの備えが出来たら、システムの完成である。
・人は、正の期待値を持つ限り、いかなる戦略でも取引できる。
・第一に、自分の概念が機能しないときに、自分の資金を保全し、機能する時に大きな利益を生み出す、良い手仕舞いが必要である。
・第二に、取引目標を達成するためには、自分のポジション規模を適正にする必要がある。
・期待値=(PW×AW)−(PL×AL)
・1000回で、1ドルにつき平均20セント儲けられる。だから毎回2ドル賭けたら、1000回で、400ドルの儲けが可能だ。
・システムの価値を決めるのは勝率ではなく、1ドル当たりいくら儲かるかなのだ。
・多数の売買を繰り返して、長期的な期待値、1ポジションの額は低くするということを覚えておこう。
・投資の6つのカギ
@信頼性、または儲かる割合、勝率。
A最小単位で売買した時の、損失と利益の相対的な大きさ。
B売買の頻度。
C売買資金の大きさ。
D売買コスト。
Eポジションサイジングのモデル。
・健全なシステムを持てない人が多いのは、
@売買の損益分布を見越していない。
A資金をつぎこみすぎるか足りなすぎる。
のいずれか、あるいは両方だからである。
・損を出した原因は何だろう。そういった損の可能性は1%で間違いないか。
・ファンダメンタルズ分析は、上手くいった時に、相場を買いあるいは売りで仕掛けるための「機運が熟している」ことを示唆する条件を提供してくれるにすぎない。
・いつもマーケットに投資している人は、いつももち合いの状況にいる人である。そこでは損失と高い手数料が発生する。
・成功するトレーダーあるいは投資家は、マーケットに参入する前に、動きを待つのが普通なのである。
・タートル・スープは、ダマシになる可能性が高い20日ブレイクアウトから初期のセットアップを得るだろう。
・もうひとつ重要なセットアップは、マーケットがトレーディングレンジの最高値付近で引けるならば、翌日の寄り付きが高くなる可能性が大きいということだ。
・タイトストップを入れることができるため、リワード・リスク・レシオの高い取引が可能となる。
・システムが単純であればあるほど、マーケットで取引する時によく機能する。
・正当な評価を受けていない投資商品を買っておけば、マーケット価格は最終的に適正価格まで上昇するはずだから、リターンは必ず大きなものになる。
・戦略は、非常に単純であり、単純さは効果の高い手法に関してよく見られるものだ。
・セットアップは、価格以外のデータセットから得られる限り、非常に役に立つ。
・ストーキングとは、相場を仕掛ける適切な時期を待ちかまえていることで、これによりリスクを最小限にできる。
・強いファンダメンタルズがなければ取引しない。
・トレンド上に特定のパターンを探すよりは、主要トレンドの方向にそのまま仕掛ける方がよい。
・ボラティリティは、マーケットの活動度を量的に表したもので、一般的に、価格のレンジによって定義される。
・マーケットのトップとボトムを言い当てることができるとするならば見事なことだ。しかし、マーケットが転換したことを確認できるまでは、取引してはならない。
・オシレーターは、ADXが下降している時のみ機能する。
・ADXが2日間で4ポイント以上の上昇を見せたとき、そのマーケットの方向に参入する。
・相場が一つの方向に急速に進んでいるとするならば、方向を変えるというよりも、同じ方向を進むと考えた方が可能性は大きい。
・仕掛けについての、もうひとつの重要ポイントは、ブレイクアウトが、出来高の急増を伴っていることにある。
・損切りするにしても、利益を確定するにしても、手仕舞いは市場で収益を得るためのカギを握るところである。
・利益を得た全ての取引について、MAE(最高値洗い損)を求め、その何%かをストップとする。
・ストップはノイズの範囲外に入れるべきだ。
・ATRの10日平均をボラティリティとし、その3倍をストップにする。
・マーケットとは反対に行きすぎてストップ注文を成立させてしまってから、トレンドの方向を静かにもとに戻すものである。
・ATRの10日移動平均に2.7から3.4の間の定数を掛けると、ノイズを十分に回避したストップの金額を得ることができる。
・良い取引は、我々のもくろみから大幅に外れることはめったにないのである。
・マーケット価格は正規分布をしておらず、右側に偏っているため、この誤差を勘案して、標準偏差を修正する必要がある。
・多くのトレーダーや投資家は、持っているポジションが早い時期に思い通りの方向に行かないのであれば、将来も上手くいかなくなるだろうと言っている。
・ポジションが一晩で倍増して興奮したような時は、手持ちのポジションを全て清算すべきである。
・しっかりした仕掛けの計画がある場合にのみ、幅の小さいストップを使うべきと言ってよいだろう。
・波と共感できるには、波の動きを終えた時を知ることが重要だということを理解していただきたい。
・参入に費やしたのと同じくらいの時間を、利食える手仕舞いの開発とポジションサイジングに費やす必要がある。
・最初に置く損切りの他に、手仕舞いには多くの種類がある。
@損失を生じるが初期のリスクを軽減する手仕舞い。
A利益を最大にする手仕舞い。
B心理的手仕舞い。
・自分のシステムが幅の小さいストップを利用している場合、再び仕掛けることが可能であるかを認識しておくべきである。
・利益を最大にしたければ、すでに蓄積した利益のかなりの部分を返す心積もりがなければならない点である。
・他人の金を運用している場合、大きな収益を生むことよりも重要なことがある。それは、減少を最小限にすることである。
・市場の実際の価格と比べて、パラボリックストップがより早く上昇する。あるいはゆっくり下降するように加速要素を調整する。
・トレーディングシステムを設計する時の目標の一つは、R倍数が大きい取引の可能性を最大化することだろう。
・単純さは、最適化ではなく理解に基づくゆえに機能する。
・生理的レベルでは、この種の取引は、利益を「保証している」ように見えるので、合理的に映る。
・リスクにさらされる資金について、取引当たり最大どのくらい利益が得られるか。
・利益がいかに「期待値」×「取引機会の関数」であるかを、あなたは理解し始めているだろうか。
・取引回数が少ないほど、取引当たりのコストは重要な要因ではなくなる。
・多くの取引をすればするほど、心理的要因はより多くの役割を果たすようになるのである。
・資金管理は、取引の過程において、「いくら投資するか」という問題に答えるトレーディングシステムの一部なのである。
・ポジションサイジングの目的は、あなたの口座の大きさを前提に、何単位の株式をトレードすべきかを教えることである。
・自己資金で取引している場合は、そのリスクはあなた自身の安心感の水準によって決まる。
・市場で長く取引すればするほど、途方もない価格変動にさらされねばならない機会が増える。
・ギャラはーは、あなたが許容できる予想最大資金ドローダウン(LEED)を見つけるように推奨する。
・金の主人になるには、まず自分自身の主人にならなければならない。
・トレーディングの規律を高めるためにすべきこと。
@取引計画をたて、それを検証すること。
A自分に起こるすべてについて、全面的に責任を取ること。
B自分自身の弱点を発見し、それに取り組むこと。
Cある程度幅広い計画を立てること。
D毎日、自分自身を分析すること。
Eその日の初めに取引が上手くいかないかもしれないイメージをし、それに対応すること。
Fその日の終わりに毎日の報告をすること。
・人生における何事についても、その源として自分自身に注意を向ける。
・3つのストップを併用する。
@3ATRのトレイリングストップ
Aボラティリティの−2倍
B4Rの利益の後、3ATRを1.6ATRに小さくする。